「書籍」目からウロコだった!「走れ!マンガ家ひぃこらサブスリー」を読んで
マンガ家の、みやすのんきさんの「走れ! マンガ家ひぃこらサブスリー 運動オンチで85kg 52歳フルマラソン挑戦記! 」のAmazonのKindle版を昨年の11月に購入しました。
実は「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」を購入した直後で他のランニング本は参考にする必要もないと思うほど満足していたんです。
なのに何故購入したかと言うとAmazonの商品紹介で次の一節を読んだからです。
運動オンチで身体が弱く、運動会の駆けっこはいつもビリ。
中学・高校は帰宅部で大学は漫画研究会。
マンガ家になってからは机に向かいっぱなしの不摂生な生活で、気がつけば体重も増え、10年前、友人に誘われるままに突然出場したマラソンはなんとか全区間を走り(歩き)通したものの、タイムオーバーで失格。その後、体重はますます増加、ついに85kgに。
そんな作者が、2014年、50歳を過ぎたところでくすぶった思いを糧に一念発起。
マンガ家ならではの、身体の動かし方、関節や筋肉という視点で試行錯誤を重ね、ついにサブスリーを実現。55kg、体脂肪率5.1%。
運動音痴の普通のオジサンが52歳でサブスリー達成って...神ワザ
2016年10月の富山マラソンで同い年のラン友さんが50歳でサブスリーを達成し自分も負けられん!!と奮起してた矢先だったのでどんな練習をしてサブスリーを達成したのか非常に気になり購入しました。
書籍情報
目からうろこのランニングメソッド満載。
マンガ家ならではの奇抜な視点。
サブスリー達成までの涙ぐましいエピソードも紹介。
マラソンを速く走るヒントをイラスト多数で解説。
市民ランナー目線で書かれた高い実用性。
【目次】
■第1章 ひぃこら考えて少しずつ速くなった
世界記録をたたき出すエチオピアやケニアの選手は、日本で「セオリー」とされる
フォームや足の使い方になっていないんじゃないか? 身体の動きを見直してみよう。
■第2章 サブスリーまでの苦しく楽しかった道のり
無残に終わった10年前の経験と、改めて取り組んだマラソン挑戦記。
1年間で3:32:59→3:22:18→3:06:11→2:58:24を実現したときの気持ち。
■第3章 サブスリーに近づくための現実的な練習メソッド
趣味としてのランニングは楽しい。でも、速くなれば、体力・筋力がつけば、もっと楽しい!
サブスリーをめざすためにはどんな練習をしたらいい?
ここが目からウロコ
ダウンヒップコントロール
今までは背中を反らせ腰の位置を高くするイメージで走ってました。着地もフォアフット(前足部)に近い感じでどちらかと言えばピョンピョン跳ねるような走り方です。
これは一見、速く走れそうに見えますが実は疲れる割には速く走れなかったんです。
ランニングは足首も膝も股関節も屈曲して着地することが大切です。そして上体は、骨盤前傾のみではなく上体全体で反る、腰低意識です。しかし腰低意識というのはカッコ悪い感じなのでダウンヒップコントロール、略して「DHC」と呼んでおきます(笑)
本書ではその逆で腰低意識を勧めてます。
さらに「体重をグッと支え、地面からの反力を最大限にもらえるパワーポジション」が重要なのだと。
半信半疑で上記のイメージ通りに走ってみたところあら不思議!!
楽に速く走れる
目からウロコとはこの事です。
大転子を使え
本書で初めて知った「大転子」と言う言葉。
股関節の、大腿骨の外側の出っ張りの部分が大転子です。
この腰の付け根である左右の大転子を動かすイメージこそ大事。
大転子中心の意識になるだけで歩幅がかなり拡がり、ストライドが伸びると本書ではイラストを使い分かりやすく解説してます。
今まで大転子なんて意識した事がなかったのでこれも目からウロコでした。
まとめ
マンガ家らしい観察力を活かし理論的かつ専門的な解説。それに加えてご自身が描いたイラストを多数掲載し分かりやすい内容になってます。
サブスリーを目指してなくてもフォームや足の使い方は非常に参考になると思います。
みやすのんきさんも僕と同じく「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」で紹介されているVDOTを参考にメニューを組み立てていると知り僕の選択は正しかったと確信したのでした!!
本書には巷で見かけるランニング本のような楽してサブスリーを達成させる秘伝など書いてありません。しかし速く楽に走れる効率の良いフォームを身につけジョグ・ポイント練習・ロング走を地道に積み重ねていくことこそ近道だとご自身が証明されました。それだけに共感できますし説得力もあります。
おすすめする方
楽に速く走れる効率の良いランニングフォームを身につけたい方。
サブスリーを目指しているサブ3.15やサブ3.5の方。みやすのんきさんが実際に行った練習メソッドは大いに参考になりますしモチベーションアップにつながると思います。
おすすめ書籍
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