2018烏帽子バーティカルキロメーター完走記

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スタートゲート前にて

9月23日(日)に長野県上田市で開催されたスカイランナージャパンシリーズ・バーティカルキロメーターシリーズ第4戦目である第1回烏帽子岳登山競走・烏帽子バーティカルキロメーターに参加してきました。

この大会は上田市民の森公園をスタートして距離7.5km、累積標高差+1200mを駆け上り標高2066mの烏帽子岳山頂を目指します。

今回はバーティカルキロメーター初チャレンジの弟との兄弟対決でした。

弟は20代の頃は自転車のロードレースで国体の選手に選ばれるほどの実力がありました。自転車競技をやめた後はマラソンの10km走専門で競技をやってましたが5年ほど前から走らなくなってました。10kmの自己ベストは36分台だったので今でもちょっとトレーニングすれば40分切りは楽勝でしょう!!

平地なら勝ち目がありません。

大会2週間前に一緒に試走した時は結構本気で登ったんですが全く遅れる事なく付いてきたのでちょっと驚いたんです。


どうしても負けられない対決なのだ!!

頑張るニャー

コース概要

第一関門まではアップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げていきますがそれ以降は直登の急登が続き一気に標高が上がります。

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レース展開

バーティカルキロメータレースは一人ずつか数人のグループごとのウエーブスタートを採用することがありますが、この大会は公園内に設けられたスタートゲートからの一斉スタートでした。

ここからスタートして登山口まで約2kmくらい舗装路の坂道を走ります。

コース前半はアップダウンを繰り返す走れるコースなので僕より平地での走力が圧倒的に強い弟が前に出て僕が必至に後ろからついていく中、とうとう3合目くらいでついていけなくなり徐々に視界から消えていってしまいました。

かなり焦ったよ!

正確に言うと無理すれば何とかついていけたけど手元のガーミンフェニックス5に表示されている心拍数を見ると既にリミットを超え。このままだと後半潰れてしまうのは間違いなかったのでやめておきました。

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「イメージ写真」以前撮影した写真です

日頃のトレーニングから最大心拍数の90~92%位を維持するのが最も良いパフォーマンスが発揮出来る事が分かっているのでリミット解除をしてスパートをかけるのはまだ先です。

これが6合目とか7合目だったら勝負どころなんで潰れる覚悟でついて行くとこですが。

僕の今回の戦略は苦手な前半部分はオーバーペースにならないように気を付け体力を温存して第一関門以降の急登で徐々にペースアップし8合目あたりから一気にラストスパートをかける予定にしてました。

「イメージ写真」下山時に撮影した写真です

「イメージ写真」下山時に撮影した写真です

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「イメージ写真」試走時に撮影したすずめ石

タイム中間地点のすずめ石の通過タイムは確か40分弱
試走の時より5分ほど速いペースでした。

「イメージ写真」試走時に撮影

この辺りから50m位先に弟の姿が見えるようになってきました。

いいぞいいぞ!!

「イメージ写真」下山時に撮影

あと少しで第一関門の給水場所です。

ここまでは5人くらいの集団の後方にいました。

給水場では素早く給水して集団の3番手に位置取りして、しばらく平坦地が続くので次の急登までに呼吸を整え粉飴ジェルを注入し急登に入ったところでギアチェンジをして前の2人を一気に抜き弟を追いました。

「イメージ写真」試走時に撮影

ここから山頂までは得意な急登が続くので先を行く弟に追いつけるはずと気を緩めないで頑張りました。

前方を見上げると弟は前を行く別の人の後ろにくっ付いて登ってます。

6合目辺りでようやく2人の10mくらい手前まで追いついたのでロックオン!!

もう逃がしませんよー

弟の後ろにピッタリ張り付いてしばらく様子を伺いながら2人のペースが少し落ちたスキに一気に追い抜きここからはリミットを解除して猛ダッシュで逃げました。

しばらくして振り向いて確認してみると2人は追いついてこれないようなのでアタック成功!

ヤッター

「イメージ写真」試走時に撮影

9合目の手前にある長い直登の登り。

気合いでガシガシ登りる!

「イメージ写真」試走時に撮影

山頂まであと200m!!

ここからが結構長くて辛かった

「イメージ写真」試走時に撮影

「イメージ写真」試走時に撮影

「イメージ写真」下山時に撮影

ここから山頂までは岩場が続き一気に視界が開け爽やかな青空が広がります。

斜度が一気にきつくなり足はガクガク、心臓はバクバクで景色を楽しむ余裕などありません。

photo by 室伏那儀


photo by 室伏那儀

山頂まであとわずか!!

最後の力を振り絞ってラストスパート!!

1時間20分43秒でフィニッシュしました。

ゴール後はフラフラでその場にへたり込むほどでした。

しばらく休憩していると同じくフラフラになって登ってくる弟の姿が見えてきました。

弟のタイムは1時間23分46秒

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「イメージ写真」たぶんこんな状態

ゴール後の弟は疲労困ぱいでした。

前半飛ばし過ぎたんだって

お互いに健闘をたたえ合い仲良くツーショットで記念撮影。

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フィニッシュ後は登ってきたルートを下山しながらまだ登っている人の応援をしました。

スタート地点の会場に戻り下山チェックをして貰い昼食券とスイーツ券を受け取りました。

今回は手書きのリザルトを見て各自で記録表に記入するスタイルでした。

初めて食べた馬肉うどんは、なかなかの美味でした。

会場で販売していたランニング登山

松本大さんにサインを書いて貰いました♪

これぞスカイランナーのバイブル!!

読み応えのある良書です。

まとめ

試走時のタイムは1時間31分だったので目標タイムは1時間25分切りを目指していました。結果的に目標を大幅に上回る1時間20分台でフィニッシュ出来たので上出来だったと思います。

これだけのタイムを叩き出せたのも一番身近なライバルである弟のお陰ですね。

これからも切磋琢磨し更に上を目指して頑張ります。

表彰式

男子入賞者


女子入賞者

心拍データー

ちなみに僕の最大心拍数は170bpmです。

今シーズン一番調子が良かったびわ湖バレイバーティカルでは平均心拍数が158bpm(最大心拍% 93)、最大心拍数が168bpm(最大心拍% 99)だった事を考えると多少余力があったと思われます。

体感的にも今回の方が楽でした。

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レース時の平均心拍数と最大心拍数


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ガーミンフェニックス5と胸部心拍センサー

ガーミンフェニックス5には光学式心拍センサーが内蔵されているので胸部心拍センサーを付けなくても心拍数は計測出来ますが胸部心拍センサーの方が正確で安定しているので内蔵の光学式心拍センサーは殆ど使用してません。

ちなみに光学式心拍センサーは腕の血流をLEDライトで照らして脈拍数を計測するのに対して胸部心拍センサーは心臓の鼓動(心拍)を電気信号を利用して計測してます。

ギャラリー

skyrunninja.wixsite.com

紹介した書籍