富山県総合体育センターで最大酸素摂取量(VO2max)の測定をしてきた「結果編」

今回の記事では先日、測定してきた結果の発表をしたいと思います。


測定編の記事はこちらです。

富山県総合体育センターで最大酸素摂取量(VO2max)の測定をしてきた「測定編」 - しげちゃんのアクティブライフ2ndステージ

結果

身体測定

身長:178.4cm
体重:60.5kg
胸囲:83.0cm
座高:97.1cm
上腕皮下脂肪:4.5cm
背部皮下脂肪:6.0cm
体脂肪率:9.3%

呼吸循環系

VO2max:47.9ml/kg・分


1セット目

時間:3分
スピード:150m/分(ペース6:40/km)
酸素摂取量:31.5ml/kg・分
心拍数:114bpm
血中乳酸濃度:2.8mmol

2セット目

時間:3分
スピード:180m/分(ペース5:33/km)
酸素摂取量:36.0ml/kg・分
心拍数:133bpm
血中乳酸濃度:3.2mmol

3セット目

時間:3分
スピード:210m/分(ペース4:46/km)
酸素摂取量:43.2ml/kg・分
心拍数:149bpm
血中乳酸濃度:5.4mmol

4セット目

時間:3分
スピード:240m/分(ペース4:10/km)
酸素摂取量:46.7ml/kg・分
心拍数:158bpm
血中乳酸濃度:6.6mmol

5セット目

ここでVO2maxに達しました。

時間:2分11秒
スピード:270m/分(ペース3:42/km)
酸素摂取量:47.9ml/kg・分
心拍数:162bpm
血中乳酸濃度:11.6mmol

グラフ

乳酸閾値(LT)を判断する為にグラフ化してみました。

測定後にグラフを何種類か貰いましたがブログ用に作成したものを掲載します。

X軸が走行速度、Y軸が血中乳酸濃度です。

僕のランニングの教科書の1つ「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」によると血中乳酸濃度が2mmolを超えて3mmolあたりで急に上昇するポイントがあり、この変換点が「閾値」であると書いてありますが、今回の測定結果を見てみると、なだらかな曲線を描いているので良くわかりません。

「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」にはこうも書いてあります。

閾値ペースの強度を生理学的に表現すると、十分にトレーニングを積んだランナーの場合に、おおよそVO2maxの86〜88%もしくは最大心拍数の88〜90%だという事です。

この事から判断すると3セット目辺りが閾値なのでは?と推測します。

スピード:210m/分(ペース4:46/km)
酸素摂取量:43.2ml/kg・分
心拍数:149bpm



「2018年12月20日追記」

この記事を投稿した後に色々調べていたら3セット目では乳酸値が5.4mmolですので乳酸閾値としては高すぎるようです。

安静時の2mmolから1.2mmol上昇した2セット目の3.2mmolのポイントを乳酸閾値と判定すべきだと思います。

この時の心拍数が133bpmでペースが5:33/km、酸素摂取量36ml/kg・分でしたので、かなり低い強度で乳酸閾値に達してしまうようです。

一般的には上述した通り、乳酸閾値の強度は、おおよそVO2maxの86〜88%もしくは最大心拍数の88〜90%です。

心拍数が133bpmでペースが5:33/kmだとジョギングペースなのでちょっとおかしい気がしますので次回、測定した時に再評価したいと思います。

とりあえずはVO2maxの88%で換算した下記の強度を乳酸閾値強度としておきます。

心拍数 146bpm前後

ペース 4:50/km前後

まとめ

7年前に測定した時は50.3 ml/kg・分でした。

これを維持出来てると思っていただけに結果を知った時はショックでした。

しかし最大酸素摂取量は加齢とともに低下するそうなので、仕方がないのかもしれません。

ランニングのパフォーマンスを決める要素の中でも特に大事なものとして最大酸素摂取量(VO2max)、乳酸閾値(LT)、ランニングエコノミーの3つがあります。

今よりも速く走れるようになるには、この3要素をバランスよく向上させる必要があります。

一番大事なのは今回の計測結果を今後のトレーニングにどのように活かすかがポイントです。

「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」の場合は各トレーニングの種類と強度を具体的に示しており例えばイージーランニング(Eランニング)の場合はVO2maxの59〜74%、インターバルトレーニング(Iトレーニング)の場合はVO2maxか、それに極めて近い値に設定すべきと言ったようにVO2maxを基準に強度を定めています。

正確な最大酸素摂取量(VO2max)や乳酸閾値(LT)が分かれば感に頼ることなく効率の良いトレーニングが出来るようになりますので、これからのトレーニングに活用していきたいと思います。