2017尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター完走記
2017年10月14日(土)に開催された尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター エキスパートコース5kmに初参加してきました。
結果
結果は次の通り。
記録:1時間3分3秒
男子総合順位 47位/93人
男女総合順位 53位/113人
年代別(マスター50歳以上) 7位
目標は1時間切りだったので残念でしたが現在の自分の力を出し切ることは出来ました。
それにしても2017スカイランナージャパンシリーズ・バーティカルシリーズの最終戦だけあって凄い顔ぶれが集結しててメッチャレベルの高いレースでした。
マスタークラスでも1時間を切らないと入賞できないほどのレベルなので来年は1時間切りを達成させマスタークラスの上位に食い込みたいです!
現地入り
僕の住んでいる富山から群馬県にある会場までは車で約4時間
当日は3時に起床し4時に最寄りのインターから高速に乗り会場に向かって移動
北陸道〜関越道と乗り継ぎ8時ちょっと前に会場に到着しました
現地は残念ながら小雨模様
開会式とコースガイダンスは10時からだったので一旦、車に戻ってゼッケンを付けたり途中のコンビニで買ってきたおにぎりを食べたりしながら過ごしました。
そして10時からの開会式とコースガイダンスでコースコンディションなどの説明を受けました。
コースは多少ぬかるんでいるところもあるそうですが走行に支障がないのでコース変更はしないけどスタート間隔を10秒から20秒に変更するとのことでした。
最新のスタートリストを確認したところ僕のスタート時間は11時5分20秒。
バーティカルキロメーター種目の場合、スタートは一人づつ間隔をおいてスタートするウェーブスタート方式です。
雨は止んできたけどガスガスで視界が悪い!
アップを済ませていよいよスタートゲートに向かいます。
MCの松本大さんにコールされて一人づつレッドカーペット上を走ってスタート出来るのはバーティカルキロメータならではの醍醐味ですね〜
コース内容
このコースは累積標高1000mを5kmの距離で登り切るコースです。
僕のガーミンFenix 5で計測したら累積標高が951mで距離が4.81kmでした。
バーティカルキロメーター(駆け登りレース)の種目では標高差1000m/5km未満、平均25%以上の傾斜/一部は33%以上の傾斜を含むというルールが定められてます。
まずこの動画見て下さい。
どんなコースか良く分かります。
スタート後ゲレンデを直登し一気に400mほど標高を上げます。そして今まで登ってきた所のすぐ横を300mほど下ります。このセクションかなりの急勾配なので登りも下りもかなりきついです。下ったあとは2回目のゲレンデの直登、下りで足を使ったあとの登りは相当堪えました。登り切ったら一息つく間なく尾瀬岩鞍名物(笑)の激坂 斜度50度のジャイアントウォールが待ってます。
こちらの動画はインスタで@tooobitterさんが投稿してたやつです。
ご本人に了解を頂いたのでこちらでも紹介したいと思います。
凄いでしょ!!
あの女子チャンピオンの吉住さんが国内最強と太鼓判を押す(笑)最大傾斜50度近くある激坂。いや、これは坂というよりも壁でした。
雨上がりのために土が濡れていて滑るのでかなり難しい上に2足歩行で登るのが困難なほどの急勾配。激坂大好きな僕でも笑えるくらいエグい坂でした。
四つ這いになりながらなんとか登り切ると2回めの下り。ここは短いので難なくクリア。そして最後の登りも当然ゲレンデの直登。ここも長かった。
ガスっていて視界が悪いのでゴールゲートが全然見えない!どこでゴールスパートをかければいいか分からないながらも最後の力を振り絞ってペースアップするとゴール手前50mくらいのところで松本大さんや観客の方々がいて大きな声援を貰い、ここはいい所を見せるしかないとダッシュ!したつもり。でもヨタヨタと走っていたに違いないですが(笑)
ゴールゲートをくぐると酸欠で頭が真っ白け。うずくまってしばら動けないくらい追い込めました。
シューズは軽さ重視でサロモンのs-lab sense ultraで登りましたが最初の下りと激坂で少し滑ったので濡れた路面用のグリップの良いシューズの方が良かったかもしれません。
下図のピンクラインのところが激坂区間です。
ゴンドラ山頂駅前がゴールです。
このコースでは標高差を稼ぐために2回も下って登り返してます。
ゴール後はゴンドラで下山し会場のホテルのお風呂に入ってさっぱり。
お風呂はゼッケンを見せると300円で入れます。
入浴後スタート会場に行くと飲食店が出店していたのでトマトカレーを食べました。
カレーだけでは物足りなかったのでうどんを食べようと買いに行くとバーティカル界の無敵の皇帝 宮原徹さんもうどんを買いに来てたので一緒に写真を撮らせて貰いました。
記録証の受け渡しは3時からで表彰式は3時30分だったので食事後は車に戻ってマッタリと過ごしました。
男子総合優勝は日本では無敵の皇帝 宮原徹さんを約2分差で破ったジョセフ グレイさん、この方マウンテンランニング世界王者です。
女子総合優勝はもはや国内では敵なしの世界の吉住友理さんでした。
最後に
密かにマスタークラスで入賞を狙って参加したレースでしたが自分の力の無さを思い知らされました。
しかしとても良い経験になりました。
来シーズンに向け練習内容を工夫し更にパワーアップすべく頑張りますよー!
来シーズンはJSAに選手登録してバーティカルシリーズ戦を戦う予定です。
10月19日追記
ちょっと感動したのでシェアします。
RESPECT!!
本当に尊敬できる人。両親や恩師など、今まで多くの尊敬する方々との出会いがあって自分は成長できてきた。また今年も尊敬できる人たちに出会うことができた。スカイランニングのマスターズシリーズ(40代・50代・60代)の年間チャンピオンたち。人生の先輩たちが全力で取り組む姿には、失礼な表現かもしれないが一種の神々しさを感じてしまう。心からの敬意をもたずにはいられない。おめでとうございます!!以下、少しだけ深い話。
スカイランナー・ジャパン・シリーズは定められた国際ルールのもとポイント制でランキングを決める。時々「スカイランニングは競技性が云々・・・」と言われることもあるようだ。しかし、スカイランニングに限らず、スポーツ大会の実際に現場にいると競技という言葉を超えた素晴らしいものに出会える。それは努力であり人情であり誠実さである。フェアプレー精神という言葉もある。年齢も性別も人種も宗教も関係ない。人が目標に向かって全力で打ち込む姿は本当に美しいし、それがスポーツの長所であり、平和な社会や文化を形成していくのだ。
だから、その象徴であるチャンピオンたちを讃えることを疎かにはしてはいけない。その場に挑んだ全ての人、そして、その地域や文化を讃えることにつながると考えている。これは欧州の現場でも学んできたことでもあるし、「スポーツ憲章」や「オリンピック憲章」とも合致するものだ。順位をつけるスポーツ大会を見て「競技性が云々・・・」と語る者は、葉っぱだけみて「これが木ですね」と言っているのと同じことで、実に勿体ない。他にも、枝や幹や根っこもある。奥が深いのがスポーツだ。
ただし、今までの内外の報道は「葉っぱ」の部分が目立ってしまっていた感は否めず、これは反省点でもある。スカイランニングは登山の一種である。JSAという組織が「強化」する重点事項は「競技力」から「登山力」へと重心を少しずつ移動していく予定だ。時間をかけて、ようやくそういう段階まで組織も人も成長してこれたのだ。これからがよりバラエティーに富んだスカイランニング(=快速登山)の魅力を広げられる時代が来る。枝や幹や根っこの部分を誰にでも見えるように発信することが、自分の役割であり、ワクワクする楽しみなことでもある。
自分が信じた方向に向かって、焦らず急がず一歩一歩、登り続ければよい。今まで自分が出会ってきた尊敬できる人生の先輩たちはこういう風に教えてくれている。ときおり向かい風に合うのもいいものだ。向きを変えれば追い風にもなる。光り輝く空へ向かって、自分も胸を張って登っていこう!!
松本大 さんのFacebookページより
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