「書籍紹介」スカイランニングに取り組む僕が繰り返し読んでいる4冊の教科書

スカイランニングに取り組んでいる僕が何度も繰り返し読んで参考にしている書籍を紹介したいと思います。


ランニングの教科書は

ダニエルズのランニングフォーミュラ

リディアードのランニングバイブル

スカイランニングの教科書は

ランニング登山

サブスリー漫画家激走山へ!

以上の4冊です。

それぞれの書籍を簡単に紹介します。

ダニエルズのランニングフォーミュラ

著者:ジャック・ダニエルズ

『ランナーズ・ワールド』誌上において「世界一の指導者」との評価を得てきた。世界トップクラスの中長距離選手(大学生あるいは卒業生)のコーチ、そして精神的な支柱としてのキャリアは50年以上にも及ぶ。近代五種の競技者としてオリンピックで2度メダリストとなり、世界選手権でも優勝している。オクラホマ・シティ大学、テキサス大学、ニューヨーク州立大学コートランド校などのコーチを歴任している。なかでもコートランド校はダニエルズの指導のもと、NCAAディビジョン3の団体優勝を8回成し遂げ、30人の全米チャンピオンを輩出し、130人以上の選手を全米選手権に送り込んだ


ジャック・ダニエルズ氏が考案したVDOTと呼ばれる指数を用いレベルに応じたトレーニング強度を求めます。このVDOTを元にした期別、距離別、種目別の具体的な練習メニューや補助的トレーニングなど,ランニングに必要なことが全て解説されており世界で最も読まれているランニング教本です。

VDOT指数を算出するアプリ

VDOTは「ダニエルズのランニングフォーミュラ」内の一覧表で確認出来ますが、このアプリを用いて求める事も出来ます。


ダニエルズのランニングフォーミュラについては、こちらの記事で詳しく解説してます↓↓↓

「書籍」ダニエルズのランニング・フォーミュラ第3版を購入・このトレーニング方法を採用することにしました - しげちゃんのアクティブライフ2ndステージ

リディアードのランニングバイブル

著者:アーサー・リディアード

リディアードが1960年代に自らを実験台として確立させたトレーニング方式は、彼の近所の一握りの若者達がオリンピックでメダルを獲得する、ということで実を結びました。そしてその後半世紀、運動生理学の分野は、やっとその正当性を立証するに至ったのみで、それを乗り越えるトレーニング法というものは、出てきていないのです。そのトレーニングの基礎となる考え方は、現在の世界中のトップレベルのランナー、コーチほとんどすべてのトレーニングの基礎となっています。それは、一言で言えば、基礎となる有酸素能力を高め、その上に順序だったトレーニングを積み上げていくことで、本番となるレースで体調をピークに持っていく、というものです。

このアーサー・リディアードのトレーニング法は、1960年、ローマ五輪で、ピーター・スネル、マレー・ハルバーグ、バリー・マギーの3人が表彰台に上がる、という快挙から始まり、その後世界中の数え切れないほどのランナー達の基礎となってきました。そして、それのみでなく、その考え方の根底は、現在世界中で何万人もの「ジョガー」達の基礎ともなっているのです。

小出監督や瀬古監督など多くの指導者が影響を受けたと言われる本書は、日本語訳の初版が1993年に出版された古い本ですが、運動生理学に裏づけされたトレーニング理論は今でも色あせることがなく現在のランニング教本に書かれていることは本質的に同じだと思います。年齢別、性別、種目別の具体的なトレーニング内容が記載されているのが特徴的です。

登山マラソン

著者:下嶋 溪

1944年神奈川県に生まれる。高校1年から丹沢で山登りを始め、以後無雪期は沢登り、積雪期は単独縦走、山スキーを主体に、南・北アルプス、八ガ岳、上信会越と広範囲に活動する。一方、1975年頃からランニングも本格化し、山を走る魅力にとりつかれ、毎年数多くのランニング登山を実践している。本職は国立大学工学部の教官であったが、在外研究員としてスイス滞在中の1999年に、マッターホルンでの滑落事故により死去

出筆協力:松本 大

1983年群馬県に生まれる。スカイランニングを専門としている山岳アスリート。3歳から父に連れられ山登りを始める。2006年からスカイランナーワールドシリーズ(SWS)のレースに参戦し、自己最高の世界ランクは2015年の10位。2015年、2016年アジア選手権で連覇。日本各地での山岳スポーツの競技普及のために日本スカイランニング協会を設立。国内のスカイランニングのシリーズ戦などのプロデューサーも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


1986年に発行され、一度絶版になりましたが、スカイランナーの松本大氏(日本スカイランニング協会代表)の「はじめに」と「コラム」を加筆し、復刊されました。

著者の下嶋氏は国立大学工学部の教官だったということもあり科学的知見を元に山を走る技術や医学的・生理学的な面から見た山岳走、シューズ・装備・食料に至るまで具体的な数値やグラフを用い、こと細かく解説されています。

サブスリー漫画家激走山へ!


著者:みやすのんき

52歳、53歳とサブスリーを達成したマンガ家みやすのんきの54歳シーズンは、日本最高峰である富士山をふもとの富士吉田市役所から駆け上がる「富士登山競走」(標高差3000m)と日本トレイルランニング大会の最高峰「日本山岳耐久レース、通称ハセツネCUP」(累積標高差4582m)への挑戦だった!その全貌を公開すると共に、山登りの足の使い方はマラソンとどう違うのかを
マンガ家ならではの独自の視点で分析していく。

「漫画家が書いたランニング本なんて?!」とバカにするなかれ。みやすのんき氏のランニング本は全て購入してますが、どれも漫画家ならではの観察力、自身が書いたイラストを用いた解説はとても分かりやすく参考になります。本書では、みやす氏が1シーズンで「富士登山競走山頂コース」、「ハセツネCUP」の両方を初チャレンジで時間内完走した経験を元に具体的な攻略法、山の歩き方や走り方、具体的なトレーニング方法など写真やイラストを多用した本格的な解説本です。

まとめ

その人の年齢や性別、走力や先天性の能力の違いなどにより全ての人に合うトレーニング方法などないと思います。自分に合ったトレーニング方法を確立するには色々なトレーニングを試し「トライアンドエラー」の繰り返しで見つけ出すしかないと思ってます。

特に長きにわたり多くの指導者や競技者に読み継がれている教本は普遍的な価値がありますので是非、一度手に取っていただきたいと思います。

今回紹介した書籍