僕がオーバートレーニング予防のために決めた5つのやらないことリスト
僕は練習が大好きで、ついついやりすぎてしまいます。
以前より本命レースの為に、ほとんど休息日も設けず、ひたすらハードトレーニングを繰り返してしまう事がありました。
最近では、2016年の冬から2017年の春かけてのオーバートレーニングが原因による体調不良の為に2017年シーズンを棒に振りました。
2018年は、こんな事態に陥らない為に5つのやらないことリストを作りました。
お陰で2018年シーズンは故障もしなかったですし、大きく体調を崩す事なく乗り切る事ができました。
5つのやらない事リスト
僕が作った5つのやらない事リストは次の通りです。
月300km以上走らない
これは鉄欠乏貧血の予防が目的です。
これを守るようにしてからは健康診断の血液検査の結果も正常値を維持してます。
2部練習はしない
50代になってからは疲労が抜けるのに、凄く時間がかかるようになり、2部練習をやると休息日を入れても疲労が蓄積されるようになってきたのでやめました。
朝練をサボっても夕方走らない
これには2つ理由があります。
1つ目の理由
リズムを崩さない為です。
朝、5時から6時までトレーニングをやり、24時間後の翌朝に、またトレーニングをやるという生活サイクルが狂うと体調面も狂ってきます。
2つ目の理由
朝、起きるのが辛い時に、早朝トレーニングをサボって夕方走ればいいと考えてしまうからです。
早朝トレーニングの機会を失うと、その日はないぞ!!
それが起きるモチベーションになるからです。
毎回、早朝に起きてトレーニングする習慣づけの為にも夕方に持ち越さないようにしてます。
体調が良くない時は走らない
体調が良くない時に無理して走ると風邪をひいて1週間くらい走れなかったりしますし、ポイント練習日だと、しっかりと追い込めないので、ただ走っただけって結果になるので無理して走りません。
走行距離にこだわらない
距離よりも時間
週間走行距離や月間走行距離に、こだわり過ぎると週末や月末に数字合わせの為に意味もなく走ってしまう事になります。しかも体調が悪くても。そんな理由で、どんな負荷で何分走るかに重きを置いてます。
まとめ
あれをやろう、これもやろうと、やる事リストを作って頑張るのも大事ですが、僕のようにやりすぎてしまう人は、あえてやらない事リストを作る方が良い場合もあります。
これはトレーニングだけじゃなく仕事にも言えると思いますので、僕のような、やりすぎ君は参考にして下さい。
朝からテンション上げて頑張りたけりゃ走って心拍数を上げればいい
早朝ランニングで、ある程度心拍数を上げておくとテンションが上がりいい感じで1日をスタート出来ます。
もちろん上の写真ほど追い込む必要はありません(笑
一般的にジョギングなどの有酸素運動をするとドーパミンが分泌され脳が活性化し、モルヒネのような麻薬作用のあるエンドルフィンも分泌されるため、気分が高揚します。
しかも体温の低い早朝に行うことにより運動によって体温が上がって代謝が良くなるので、行動が苦になりません。
僕の場合はジョギングのような軽いのより心拍数がガツンと上がる追い込んだやつの方がエンドルフィンが多く分泌されるらしくテンション上げ上げで1日をスタートできます。
ただし効果は午前中だけです。
昼食後は眠くて睡魔との戦いです(笑
最後に
僕のようにやり過ぎては逆効果ですが、ほどほどにしておけば自律神経の調整効果やダイエット効果も期待出来ます。
朝活のススメのお話でした。
ガーミンフェニックス5のメトロノーム機能って知ってました?
ガーミンフェニックス5のメトロノーム機能って知ってました?
ランニングのピッチ管理に使う機能ですが意外に知られてないようなのでご紹介します。
設定方法
ランニング画面で⑤のUP/MENUボタンを長押ししてラン設定画面からメトロノームをオンにします。
次にビートアラートを何拍子にするのか1分間あたりのピッチカウント数、音とバイブレーションの有無などを指定します。
そして、ランニングをスタートすれば設定通りのビートのピッチを知らせてくれます。
最後に
これ便利なんですけど全く使ってません。
何でか分かりますか?
ガーミンユーザーなら、みんな感じてると思いますが最近のモデルってアラーム音が小さくてバイブレーションが弱いんです。
立ち止まっている時なら何とか聞こえるし、バイブレーションの振動を感じ取れます。
しかしながら走っているとアラーム音は風切り音にかき消されて全然聞こえませんしバイブレーションの振動は腕振りをしているので良く分かりません。
昔使っていたForrunner 310XTはアラーム音も大きくバイブレーションの振動も強かったので、とても気に入ってただけに残念です。
せめて音量や振動の強さを調整出来るようにして欲しいもんです。
僕の友人もやってましたが、今のところ音楽用のメトロノームを持って走るのが一番良さそうです。
少女漫画リボンってまだ廃刊になってなかったのか!!
先日、小学生の娘が漫画本を買いたいからと言うので、一緒に書店に行ったところ、何を買うのかな?と思ってたら少女漫画リボンでした。
この本は僕が小学生の時からあった人気の少女漫画です。
ウィキペディアによると
なかよし』(講談社発行)、『ちゃお』(小学館発行)と並ぶ、三大小中学生向け少女漫画雑誌の一つ。1955年8月3日創刊、2015年8月に創刊60周年を迎えた。コミックスは『りぼんマスコットコミックス』のレーベル名で毎月15日頃に発売されている。
なんと、今年で創刊63年という、とても歴史のある漫画なのです。
僕が小学生の頃は男子は少年ジャンプ、女子はリボンを読んでましたから。
リボンと言えば、ちびまる子ちゃんです。
作者の、さくらももこさんとは同い年なので、ちびまる子ちゃんに出てくる、お話しは、とても懐かしく感じます。
さくらももこさんが亡くなったのでリボンへの掲載は終了しているのかと思いきや、バックナンバーの再掲載で続いたのでビックリでした。
最近は付録も豪華です。
発行部数が大幅に減少しているらしいので付録で釣るしかないんでしょうね!!
電子化で紙媒体の漫画本は消えて行く運命なのかもしれないですね。
さみしい限りです。
気になる3月の雪上レース 2つを紹介
3月に雪上を駆ける、おもしろ楽しそうなレースが2つ開催されますのでご紹介します。
爆雪 RUN in 嬬恋高原
開催日時:2019年 3月 9日(土)
スケジュール
11:00 受付開始(13:00まで)
12:30 開会式・競技説明会
13:00 スタート(ジュニア)
13:30 表彰式(ジュニア)
14:00 スタート(常人・鉄人・超人・変人コース)
16:00 ゴール制限時間
16:00 表彰式(常人・鉄人・超人・変人コース)
SNOW VERTICAL DOWN 2019 ~NAEBA-RISING~
開催日1日目: 2019年3月16日(土)
スケジュール
11:00~受付開始
15:00~開会式
16:00~ダウンヒルレース予選1
16:30~ダウンヒルレース予選2
17:00~ヒルクライムレース本選
19:30~中夜祭開始(ダウンヒルレースファイナリスト発表)
21:00~中夜祭閉幕
開催日2日目:2019年3月17日(日)
スケジュール
5:30~ファイナリスト集合
日の出(6:00頃)~ダウンヒルレース決勝
7:30~ ファイナルFUNラン
8:45~ 表彰式
9:15 閉会
Snow Vertical down in 2018 ~NAEBA-RISING~ Qualification
最後に
個人的には「SNOW VERTICAL DOWN 2019」の初日に開催されるヒルクライムレースが4月の粟ヶ岳バーティカルの練習にうってつけなんで出てみたいと考えてます。
17時にスタートして5kmもゲレンデを逆走するなんて!!
こんなクレージーなレース、考えただけで鳥肌が立つほどワクワクします。
とは言え爆雪 RUNの超人、変人コースも変態の血が騒ぎます。
どちらかにするか迷います。
いっそのこと2つとも出るとか...(笑
ガーミンフェニックス5のGPS設定でGLONASSとGALILEOのどちらの精度が高いか検証してみた
今年の10月のソフトウェアバージョンアップによってガーミンフェニックス5も欧州の測位衛星のGALILEOに対応したので従来から対応していたGLONASSと比較してどちらの精度が高いか検証してみました。
ちなみにGLONASはロシアの測位衛星です。
GALILEO対応になった事はこちらの記事で紹介しています。
ガーミンフェニックス5がGalileoに対応 - しげちゃんのアクティブライフ2ndステージ
テスト時の条件など
テスト場所は、いつも練習に使っている陸上競技場の400mトラックで行いました。
各測位衛星ごとに、トラックを5周した時の距離を測定しました。
時間:午前5時20分〜6時15分
場所:富山県下新川郡入善町
天候:曇り
捕捉可能な衛星の種類と数
この場所は見晴らしもよく上空には多くの衛星が見えていますので、ガーミンフェニックス5側でも多くの衛星の信号を捕捉可能と推測出来ます。
GPS:水色 11機
QZS(みちびき):ピンク色 4機
GLO(GLONASS):緑色 10機
GAL(GALILEO):青色 7機
まとめ
今までUltraTracモードは使用した事がなかったので結果が楽しみでしたが、想像以上に誤差が大きかったのでビックリでした。
インドアトラックモードは冬季間に雪で外を走れない時などにトンネルや体育館で走る際に利用してます。
2km程度なら誤差も僅かなのであまり気になりませんが、10kmくらい走ると何百メートルも誤差が出ます。フットポッドを使うとかなり正確に測定出来るらしいので真剣に購入を検討中です。
今回のテストではGALILEOを使った方が精度が良かったですが、計測時の気象条件や場所や時間帯によっても変動しますので、あくまでも参考程度にとどめて頂いた方がいいと思います。
とりあえずはこの結果を踏まえてしばらくはGALILEOモードの設定で使用することにします。
12月23日追記
コメントで教えて頂いたのですが衛星が15度より高い位置に多くあれば精度が上がるそうです。
トレーニング時の配置と角度を確認して、どれを選ぶのか決めると良いですね。
「商品レビュー」計測出来るのは心拍数だけじゃない! GARMIN(ガーミン) ハートレートセンサー HRM4-Run
今回は1年と2ヶ月前に、ガーミンフェニックス5と同時に購入したハートレートセンサー HRM4-Runの紹介です。
ガーミンフェニックス5には光学式心拍センサーが内蔵しているのに、どうしてハートレートセンサーHRM4-Runを購入したかと言うと乳酸閾値が測定出来たり、Gセンサー内蔵なので歩幅、上下動値、接地時間などのデーターを取得出来るからです。
まず最初はハートレートセンサーHRM4-Runの外観などをご紹介します。
商品の詳細
こんなパッケージに入ってます。
商品構成はハートレートセンサー、延長用ベルト、マニュアルの3点です。
両サイドの長方形部分が電極になってます。
赤いカバーの中にボタン電池が入っています。
使用頻度にもよりますが僕の場合は半年くらいで電池が消耗したので新しい電池に交換しました。
乳酸閾値
ガーミンフェニックスシリーズなどの乳酸閾値を測定する機能に対応しているモデルの場合はハートレートセンサーHRM4-Runを使用すると乳酸閾値を測定する事が出来ます。
動画
測定方法はこちらの動画をご覧下さい。
取得出来るデータ
ガーミンフェニックス5は内蔵の気圧高度計で高度を計測しているのでGPSで高度を計測しているモデルよりも正確に計測出来ますし温度センサーにより気温の計測も出来ます。この様な理由からメーカーではランニングウォッチではなくアウトドアウォッチのカテゴリーに位置付けてます。
ハートレートセンサーHRM4-Runがない場合とある場合の取得出来るデータは次の通りです。
まとめ
ガーミンフェニックス5とハートレートセンサーHRM4-Runを1年2ヶ月使って分かった事ですが、ガーミンフェニックス5の光学式心拍センサーは以前のモデルに比べると、かなり精度が良くなっており実用性が高いですが、まだまだ不安定な部分もあります。
たとえば気温が低い時やインターバルトレーニングのように心拍数が急激に変動する場合、ベルトが緩んで日光などの干渉を受けている場合などは精度が落ちる場合があります。
そもそも光学式心拍センサーはLEDのライトで皮膚を照らして血流の変化を分析して脈拍数をカウントしてます。心臓の鼓動数である心拍数と脈拍数は同じです。
しかも心臓からかなり離れた末端の手首の脈拍をセンサーでカウントしているので激しい心拍の変化に対応出来ない場合もあります。
僕のように心拍数を基にトレーニングの強度を評価する心拍トレーニングを行う場合はどんな状況下でも正確に心拍数を測定してくれる上にしかも心拍数以外のデーターも取得出来るハートレートセンサーHRM4-Runはマストアイテムです。
昔の心拍センサーと比べると格段に良くなっています。非常に軽くベルト部分が布のカバーになっているので肌への当たりも優しく、ずれ落ち難いので長時間装着していてもストレスを感じることはあまりありません。
ガーミンで正確に安定した心拍数を測定したいと考えている方は是非とも検討してみて下さい!
今回紹介した商品
乳酸閾値比較「ガーミンフェニックス5の測定値とVDOTと実測値」
先日、富山県総合体育センターに行って最大酸素摂取量(VO2max)の測定した結果を基に乳酸閾値を判定しました。
測定の様子や結果はこちらをご覧下さい。
富山県総合体育センターで最大酸素摂取量(VO2max)の測定をしてきた「測定編」 - しげちゃんのアクティブライフ2ndステージ
富山県総合体育センターで最大酸素摂取量(VO2max)の測定をしてきた「結果編」 - しげちゃんのアクティブライフ2ndステージ
今回はガーミンフェニックス5の測定値、VDOTと実測値の比較がテーマなので乳酸閾値についての解説は割愛しますが下の動画を見て貰えればだいたい分かると思うので興味のある方はどうぞ。
今回の測定値を基に作成したグラフです。
「結果編」の記事でも書きましたが今回の測定でかなり低い強度で乳酸閾値に達する事が判明しましたので、とりあえずはVO2max 47.9ml/kg・分の88%で換算した下記の強度を乳酸閾値強度として採用する事にしました。
実測値の乳酸閾値強度
心拍数 146bpm前後
ペース 4:50/km前後
ガーミンフェニックス5の乳酸閾値強度
ガーミンフェニックス5では別売りのハートレートセンサーを使用すると乳酸閾値を計測することができます。
ガーミンフェニックス5で測定した乳酸閾値強度は次の通りです。
心拍数 152bpm
ペース 4:21/km
VDOTの乳酸閾値強度
現在のVDOT45.8の乳酸閾値強度は次の通りです。
ペース 4:34/km
ダニエルズのランニングフォーミュラでは、次の様に書いてあります。
乳酸閾値強度は、言わば快適なきつさである。確かに、比較的速く走ってはいるが、そここその時間(練習なら20〜30分間)維持出来る、というペースだ。レースなら、休養をとってピーキングすれば60分間は維持出来る。
きつさで表現すると
実測値から判定した強度は楽
ガーミンフェニックス5の測定値はかなりきつい
VDOTの強度はややきつい
快適なきつさって言うのは良くわかりませんが練習で20〜30分間維持出来るペースならVDOTの強度です。
まとめ
この結果も個人差があるのでなんとも言えませんが、体感的にはVDOTの強度が一番しっくりする感じです。
平地でのトレーニングではペース管理が出来ますが山やトレイルの場合は一定ペースで走れないので心拍数で強度を管理すれば良いと思います。
ガーミンのVO2max推定値とVDOTの推定値のどちらが実測値と比較して正確なのか検証してみた
先日、富山県総合体育センターに行って最大酸素摂取量(VO2max)を測定してきましたが、実際のVO2maxとガーミンフェニックス5が測定した推定値、ダニエルズ氏らが考案したVDOTのどちらが正確なのか検証したいと思います。
ガーミン編
僕が愛用しているガーミンフェニックス5はランニングスピード、1分あたりの脈拍、心拍数の変動といったデータから最大酸素摂取量(VO2max)を推定してくれます。
現在の推定値は57ml/kg・分です。
それに対して先日、富山県総合体育センターで計測した値が47.9ml/kg・分です。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
富山県総合体育センターで最大酸素摂取量(VO2max)の測定をしてきた「測定編」 - しげちゃんのアクティブライフ2ndステージ
富山県総合体育センターで最大酸素摂取量(VO2max)の測定をしてきた「結果編」 - しげちゃんのアクティブライフ2ndステージ
ちなみにガーミンフェニックス5が最大酸素摂取量(VO2max)の推定値から予測したレースタイムがこれです。
5km 18:04
10km 37:29
ハーフマラソン 1:22:53
フルマラソン 2:53:05
直近の僕の5kmのタイムが21:30なので実際より結構、かけ離れた値になってます。
ガーミンのVO2max測定機能が備わったモデルを使用しているユーザーさんの話を聞くと多くの人が実際よりかなり高めになると言ってますので僕だけのケースではないと思います。
心拍数の変動と酸素摂取量の変動には相関関係があるので呼気の分析をしなくてもVO2maxの推定値を求める事が出来るようですが、同じ運動量でも心拍数は人によって異なりますのでガーミンの推定値と実際値が同じくらいになる人もいれば僕のように大きくブレる場合もあります。
VDOT編
次にダニエルズのランニングフォーミュラの著者であるジャック・ダニエルズ氏と彼の指導を受けていた、ジミー・ギルバート氏と共に作成したVDOT一覧表と比較してみます。
自分のVDOTは直近のレースタイムを基に特定出来ます。
僕の場合、最近の5000mのタイムが21分30秒なので、このタイムでのVDOTは45.8となります。
この時の距離は長い方が正確なVDOTを求める事が出来ますが最近、10kmやハーフ、フルマラソンを走ってないので、とりあえず5000mのタイムを利用する事にします。
このVDOTは基本的にVO2maxとだいたい同じになるそうです。
僕のVDOTが45.8でVO2maxの実測値が47.9なのでかなり近いと言えます。
実測したVO2maxとVDOTとの差が出る場合はその人のランニングの経済性(ランニングエコノミー)が影響して実測値より高くなったり低くなったりするそうです。
VDOTは「ダニエルズのランニングフォーミュラ」内の一覧表で確認出来ますが、このアプリを用いて求める事も出来ます。
VDOTを基にしたトレーニング別の強度
TYPEがトレーニングの種類です。
例えば「Threshold」は乳酸閾値(LT)の事ですので乳酸閾値を向上させるためのトレーニングペースは4:34であると言うようにトレーニング別の強度を簡単に求める事が出来ます。
まとめ
僕の場合はガーミンの最大酸素摂取量(VO2max)の推定値は全く参考にならないと言う事がわかりました。
意外だったのがVDOTが実際のVO2maxにかなり近かったと言うことでした。
VDOT一覧表が作成されてから長きに渡って選手や指導者に使用されてきたのも納得できる結果でした。
富山県総合体育センターで最大酸素摂取量(VO2max)の測定をしてきた「結果編」
今回の記事では先日、測定してきた結果の発表をしたいと思います。
測定編の記事はこちらです。
富山県総合体育センターで最大酸素摂取量(VO2max)の測定をしてきた「測定編」 - しげちゃんのアクティブライフ2ndステージ
結果
身体測定
身長:178.4cm
体重:60.5kg
胸囲:83.0cm
座高:97.1cm
上腕皮下脂肪:4.5cm
背部皮下脂肪:6.0cm
体脂肪率:9.3%
1セット目
時間:3分
スピード:150m/分(ペース6:40/km)
酸素摂取量:31.5ml/kg・分
心拍数:114bpm
血中乳酸濃度:2.8mmol
2セット目
時間:3分
スピード:180m/分(ペース5:33/km)
酸素摂取量:36.0ml/kg・分
心拍数:133bpm
血中乳酸濃度:3.2mmol
3セット目
時間:3分
スピード:210m/分(ペース4:46/km)
酸素摂取量:43.2ml/kg・分
心拍数:149bpm
血中乳酸濃度:5.4mmol
4セット目
時間:3分
スピード:240m/分(ペース4:10/km)
酸素摂取量:46.7ml/kg・分
心拍数:158bpm
血中乳酸濃度:6.6mmol
5セット目
ここでVO2maxに達しました。
時間:2分11秒
スピード:270m/分(ペース3:42/km)
酸素摂取量:47.9ml/kg・分
心拍数:162bpm
血中乳酸濃度:11.6mmol
グラフ
乳酸閾値(LT)を判断する為にグラフ化してみました。
測定後にグラフを何種類か貰いましたがブログ用に作成したものを掲載します。
X軸が走行速度、Y軸が血中乳酸濃度です。
僕のランニングの教科書の1つ「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」によると血中乳酸濃度が2mmolを超えて3mmolあたりで急に上昇するポイントがあり、この変換点が「閾値」であると書いてありますが、今回の測定結果を見てみると、なだらかな曲線を描いているので良くわかりません。
「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」にはこうも書いてあります。
閾値ペースの強度を生理学的に表現すると、十分にトレーニングを積んだランナーの場合に、おおよそVO2maxの86〜88%もしくは最大心拍数の88〜90%だという事です。
この事から判断すると3セット目辺りが閾値なのでは?と推測します。
スピード:210m/分(ペース4:46/km)
酸素摂取量:43.2ml/kg・分
心拍数:149bpm
「2018年12月20日追記」
この記事を投稿した後に色々調べていたら3セット目では乳酸値が5.4mmolですので乳酸閾値としては高すぎるようです。
安静時の2mmolから1.2mmol上昇した2セット目の3.2mmolのポイントを乳酸閾値と判定すべきだと思います。
この時の心拍数が133bpmでペースが5:33/km、酸素摂取量36ml/kg・分でしたので、かなり低い強度で乳酸閾値に達してしまうようです。
一般的には上述した通り、乳酸閾値の強度は、おおよそVO2maxの86〜88%もしくは最大心拍数の88〜90%です。
心拍数が133bpmでペースが5:33/kmだとジョギングペースなのでちょっとおかしい気がしますので次回、測定した時に再評価したいと思います。
とりあえずはVO2maxの88%で換算した下記の強度を乳酸閾値強度としておきます。
心拍数 146bpm前後
ペース 4:50/km前後
まとめ
7年前に測定した時は50.3 ml/kg・分でした。
これを維持出来てると思っていただけに結果を知った時はショックでした。
しかし最大酸素摂取量は加齢とともに低下するそうなので、仕方がないのかもしれません。
ランニングのパフォーマンスを決める要素の中でも特に大事なものとして最大酸素摂取量(VO2max)、乳酸閾値(LT)、ランニングエコノミーの3つがあります。
今よりも速く走れるようになるには、この3要素をバランスよく向上させる必要があります。
一番大事なのは今回の計測結果を今後のトレーニングにどのように活かすかがポイントです。
「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」の場合は各トレーニングの種類と強度を具体的に示しており例えばイージーランニング(Eランニング)の場合はVO2maxの59〜74%、インターバルトレーニング(Iトレーニング)の場合はVO2maxか、それに極めて近い値に設定すべきと言ったようにVO2maxを基準に強度を定めています。
正確な最大酸素摂取量(VO2max)や乳酸閾値(LT)が分かれば感に頼ることなく効率の良いトレーニングが出来るようになりますので、これからのトレーニングに活用していきたいと思います。