ガーミンのVO2max推定値とVDOTの推定値のどちらが実測値と比較して正確なのか検証してみた

先日、富山県総合体育センターに行って最大酸素摂取量(VO2max)を測定してきましたが、実際のVO2maxとガーミンフェニックス5が測定した推定値、ダニエルズ氏らが考案したVDOTのどちらが正確なのか検証したいと思います。

ガーミン編

僕が愛用しているガーミンフェニックス5はランニングスピード、1分あたりの脈拍、心拍数の変動といったデータから最大酸素摂取量(VO2max)を推定してくれます。


現在の推定値は57ml/kg・分です。

それに対して先日、富山県総合体育センターで計測した値が47.9ml/kg・分です。


詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

富山県総合体育センターで最大酸素摂取量(VO2max)の測定をしてきた「測定編」 - しげちゃんのアクティブライフ2ndステージ

富山県総合体育センターで最大酸素摂取量(VO2max)の測定をしてきた「結果編」 - しげちゃんのアクティブライフ2ndステージ


ちなみにガーミンフェニックス5が最大酸素摂取量(VO2max)の推定値から予測したレースタイムがこれです。

5km 18:04

10km 37:29

ハーフマラソン 1:22:53

フルマラソン 2:53:05


直近の僕の5kmのタイムが21:30なので実際より結構、かけ離れた値になってます。


ガーミンのVO2max測定機能が備わったモデルを使用しているユーザーさんの話を聞くと多くの人が実際よりかなり高めになると言ってますので僕だけのケースではないと思います。


心拍数の変動と酸素摂取量の変動には相関関係があるので呼気の分析をしなくてもVO2maxの推定値を求める事が出来るようですが、同じ運動量でも心拍数は人によって異なりますのでガーミンの推定値と実際値が同じくらいになる人もいれば僕のように大きくブレる場合もあります。

VDOT編

次にダニエルズのランニングフォーミュラの著者であるジャック・ダニエルズ氏と彼の指導を受けていた、ジミー・ギルバート氏と共に作成したVDOT一覧表と比較してみます。


自分のVDOTは直近のレースタイムを基に特定出来ます。


僕の場合、最近の5000mのタイムが21分30秒なので、このタイムでのVDOTは45.8となります。


この時の距離は長い方が正確なVDOTを求める事が出来ますが最近、10kmやハーフ、フルマラソンを走ってないので、とりあえず5000mのタイムを利用する事にします。


このVDOTは基本的にVO2maxとだいたい同じになるそうです。


僕のVDOTが45.8でVO2maxの実測値が47.9なのでかなり近いと言えます。


実測したVO2maxとVDOTとの差が出る場合はその人のランニングの経済性(ランニングエコノミー)が影響して実測値より高くなったり低くなったりするそうです。


VDOTは「ダニエルズのランニングフォーミュラ」内の一覧表で確認出来ますが、このアプリを用いて求める事も出来ます。

VDOTを基にしたトレーニング別の強度

TYPEがトレーニングの種類です。

例えば「Threshold」は乳酸閾値(LT)の事ですので乳酸閾値を向上させるためのトレーニングペースは4:34であると言うようにトレーニング別の強度を簡単に求める事が出来ます。

VDOTを基にしたレースの予測タイム

ガーミンの予想タイムと比べるとかなり現実的なタイムです。


まとめ

僕の場合はガーミンの最大酸素摂取量(VO2max)の推定値は全く参考にならないと言う事がわかりました。

意外だったのがVDOTが実際のVO2maxにかなり近かったと言うことでした。

VDOT一覧表が作成されてから長きに渡って選手や指導者に使用されてきたのも納得できる結果でした。